中山道馬籠宿を巡る旅。江戸時代の宿場町で歴史を感じる

馬籠宿のフォトスポット

 江戸と京都を結ぶ中山道、その43番目の宿場、馬籠宿は、外国人にも人気の観光スポットだ。
 石畳が敷かれた坂に沿って並ぶ宿場は、江戸時代の風情を今に残す。
 また、島崎藤村のゆかりの地としても有名で『藤村記念館』も宿場町中にあり、入場料500円で入館できる。
 街道の脇の水路を流れる水の音を聞きながら、風情ある宿場を巡っていくと、当時の息遣いさえ感じられる。

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馬籠宿(岐阜県中津川市)

 馬籠宿は、木曽路十一宿の中でも一番南側の唯一坂道に作られた宿場町。江戸の昔には330mしかない馬籠宿だったが、大火の後、600mという長さに作り替えられた。
 水路を流れる水の音と、綺麗な石畳の模様を眺めながら歩いていると、まるで過去にタイムスリップしたような感覚になる。

 伺ったのは、2023年10月23日。ちょっと紅葉には少し早い。
 今回は馬籠宿の下から上へと向かうルートで巡った。
 平日に伺ったのだが、近くの駐車場は満車で、少し離れた場所に車を停めた。

 宿場町全体が坂道でできており、特に下の方では急坂になっている。
 観光で訪れる場合は、歩きやすい靴を選択することを強くお勧めする。

江戸と京都を結ぶ中山道。それぞれまでの距離が記載されている。

水車が目印の人気フォトスポット

 馬籠宿のパンフレット写真にもなっているフォトスポットの水車。今なお水力発電として使われている。

 阿弥陀堂から急峻な坂道が2度にわたって90度に折れ曲がっている。戦国時代直後の初期江戸時代、徳川幕府は国内すべての街道宿場町に敵の侵入を拒む『桝型』と呼ばれる軍事要塞機能を持つ場所を必ず設置しました。
 道の山手側は城郭建築の様に石垣が築かれています。 馬籠宿の桝形は狭い山の尾根の地形を巧みに利用して作られています。
  桝形のある車屋坂の名前は一説には水車があったので車屋坂と呼ばれた、と言われています。
 明治13年に明治天皇の行幸に随行した岩倉具視の人力車が,この坂で止まりきれずに家に突っ込んだ,というエピソードがあります。
  1つめの桝形の角に阿弥陀堂があり、天台宗京都大原三千院ゆかりの阿弥陀堂と言われています。 2つめの桝形の角に馬籠宿のシンボル「大きな水車小屋」があります。
  桝形の脇には江戸時代の夜間の街灯であった「常夜灯」があります。
  現在、水車小屋内には既存の水車を利用し、平成22年3月に総務省の「緑の分権改革」推進事業を受け「小水力発電設備」が設置されています。 発電量は0.9W。発電された電気は、水車小屋のライトアップ、水車小屋 の室内照明、常夜灯、ディスプレイの電力に使用されています。 馬籠宿下いる入り口から水車小屋までの坂道は「江戸時代に通された階段の道」と「明治時代に改修された道」が並んで通っています。 桝形の坂道を登りきった場所から振り返って望む恵那山は、旅情を掻き立てます。

馬籠館

藤村記念館

 島崎藤村が生まれ育った家は、現在は藤村記念館として管理運営されている。
 明治の大火で焼け落ちてしまっているため、焼け残った隠居所・土蔵以外、記念館として新しく建て替えられたものだ。
 500円の入館料で見学することができる。ただし、展示物の撮影はNGなのでご注意を。

 向かい側には観光案内所がある。

藤村記念館

高札場

 馬籠宿の上入口には見下ろすように高札場が設置されている。今日でいうところの『官報掲示板』で、幕府が庶民に対して、禁制や法度等を示したもの。
 八代将軍吉宗公の時代のもの。放火はいけない、人身売買は禁止、盗みはいけないなどの札が掲げられている。社会の授業で習った気がするが、キリシタンのことも厳しく禁止させれている。

馬籠宿の高札場

展望台広場

 馬籠宿の展望台広場からは、島崎藤村も愛した標高2,191mの恵那山を見渡すことができる。木曽山脈の最南端にあり、山容が船を伏せたような形をしていることから『船伏山(ふなふせやま)』とも呼ばれている。

 ここからの広大な眺めは是非体験してもらいたい。

展望台広場からの恵那山

最後に・・・

 10月下旬の平日に伺ったのだが、それでも多くの観光客が訪れていることに正直驚いた。また、海外からの観光客の姿が目立つ。
 石畳の坂道の両脇に立ち並ぶ宿場町の姿を見ていると、まるでタイムスリップして来たような不思議な感覚になる。当時の人々の息遣いが聞こえてきそうだ。
 今でも人の暮らしが営まれつつ、それらをこれから先を含む今に残していこうとする町の取り組みにも感謝したい。

 店舗によっては『店内撮影禁止』の張り紙をしているところもあるため注意しよう。
 

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