【岐阜ソロキャンプ】キャンプ村しろとり野営場で過ごす、紅葉と静寂の完ソロ時間。サイト情報・周辺スポットも徹底解説|58歳の静かな贅沢

キャンプ村しろとり野営場

岐阜県郡上市、白鳥町。
山深い木々の間を抜け、たどり着いたのは「キャンプ村しろとり野営場」。

58歳、独身。愛車のスバル・サンバーと共に、静かな時間を求めて旅をする私にとって、ここは特別な場所だ。
今回の旅のテーマは「紅葉と、飛騨牛すき焼き、そして静寂」。

受付で「熊に気をつけて」と念を押されるほどの深い森の中で、完ソロ(完全な一人きり)の夜を過ごした記録と、この野営場の魅力、そして周辺の立ち寄りスポットについて、詳しく綴っていきたいと思う。

1. キャンプ村しろとり野営場とは?その魅力と基本情報

岐阜県郡上市にあるこのキャンプ場は、高規格なキャンプ場とは一線を画す、まさに「野営場」という名がふさわしい場所だ。

基本情報

この場所の魅力

最大の魅力は、圧倒的な「自然との距離感」だ。
区画整理された綺麗な芝生サイトではなく、ありのままの地形、木々、そして苔むした岩が残るワイルドな環境。すぐ側には清流が流れ、その音がBGMとなる。

「便利な設備」よりも「静かな環境」を求めるソロキャンパーにとって、ここは聖地のような場所と言えるだろう。

キャンプ村しろとり野営場の様子
キャンプ村しろとり野営場の様子

2. 【恐怖と隣り合わせの静寂】サイトの雰囲気と設営

今回、私が訪れたのは紅葉が深まる晩秋。
平日ということもあり、広大な敷地には私一人。「完ソロ」の状態となった。

受付で管理人さんに言われた言葉が、頭を離れない。
「この山の下あたりは熊が出てるんで、気をつけてくださいね」

唯一のルールは「熊への警戒」。
美しく色づいた紅葉の森は、同時に野生動物たちの家でもある。
乾いた落ち葉を踏む自分の足音にすら、時折ビクリと背筋が伸びる。後ろに誰かがいるような、ありもしない気配を感じて振り返る。

しかし、その緊張感こそが、五感を研ぎ澄ませてくれるのだ。
サンバーを停め、いつものようにタープを張る。
川のせせらぎと、風が木々を揺らす音。
恐怖と隣り合わせだからこそ感じる、命の輪郭と、深い静寂。
これこそが、私が求めていた「大人の冒険」の入り口だった。

サイトからの眺め

3. 【周辺スポット①】名水百選「円空の森水」で命の水を汲む

キャンプ場へ向かう道中、必ず立ち寄る場所がある。
岐阜県関市にある**「円空の森水」**だ。

ここは、かの円空上人が修行した地としても知られる場所。
岩の間から絶え間なく湧き出る水は、清らかで、冷たく、そして甘い。

「今夜のすき焼きは、この水で決まる」
そう確信しながら、ポリタンクに水を満たす。
ただ水を汲むだけの行為だが、自然の恵みを直接いただくこの時間は、私にとって神聖な儀式のようなものだ。
キャンプ場での料理やコーヒーの味を格上げしたいなら、現地の湧き水を調達することを強くおすすめする。

4. 【周辺スポット②】飛騨牛の名店「丸忠精肉店」

今回のキャンプのメインディッシュは「すき焼き」。
その主役を迎えに行くために訪れたのが、郡上市にある**「丸忠精肉店」**だ。

このエリアに来る時はいつも立ち寄る、信頼できる精肉店。
以前訪れた際に出会ったおかみさんの温かい人柄が忘れられない。今回は素敵なスタッフさんが対応してくれた。

ショーケースに並ぶのは、美しいサシが入った最高級の飛騨牛たち。
スーパーでパック詰めされた肉を買うのも良いが、こうして旅先の専門店で、店員さんとと言葉を交わしながら食材を選ぶ。
「どこから来たの?」「今日はキャンプ?」
そんな何気ない会話が、旅の彩りとなり、肉の味をさらに深くしてくれる。

ついでに購入した「飛騨牛コロッケ」。
これがまた絶品だ。設営を終えた後の、最初の一口。サクサクの衣と、溢れ出る肉の旨味。
281円の贅沢が、疲れた体に染み渡る。

飛騨牛

5. ソロキャンプ飯:焚き火で味わう、絶品飛騨牛すき焼き

日が暮れ、森が漆黒の闇に包まれる頃。
いよいよ、今夜の饗宴の始まりだ。

こだわりの調理器具

今回使用したのは、新しく導入したスクエア型のダッチオーブン(イシガキ産業)
無骨な鉄の塊は、焚き火の直火に耐え、食材にじっくりと熱を伝えてくれる。

調理の工程

  1. 牛脂を溶かす: 熱した鉄鍋に牛脂を滑らせる。ジュワッという音と共に、香ばしい匂いが立ち昇る。
  2. 肉を焼く: 丸忠精肉店で手に入れた飛騨牛を投入。赤身と脂身のバランスが美しい肉が、瞬く間に色を変えていく。
  3. タレと野菜を投入: 割り下(今回はエバラすき焼きのタレ)を注ぎ、自宅で下処理をしてきた野菜(白菜、ネギ、えのき)を加える。

「グツグツ」という音。立ち昇る湯気。
焚き火の炎が、鍋を照らし出す。

熊への恐怖は、いつの間にか消えていた。
目の前の「命」をいただくことに集中する。
溶き卵に絡ませた飛騨牛を、口に運ぶ。

「……とろける」

飛騨牛のすき焼き

言葉はいらない。
柔らかい肉の繊維がほどけ、脂の甘みが口いっぱいに広がる。
円空の森の水が、タレの味をまろやかにまとめている。

誰もいない森の中で、一人、最高の肉を食らう。
高級レストランでは味わえない、野生と洗練が同居した、究極の「静かな贅沢」がここにあった。

6. 58歳の車中泊:サンバーと過ごす夜

宴の後は、愛車スバル・サンバーの中へ。
DIYで改装した車内は、私だけの秘密基地だ。

外は冷え込んでいるが、車内は守られた空間。
ポータブル電源と電気毛布があれば、晩秋の寒さも怖くはない。
窓の外には、月明かりに照らされた紅葉の森。

古い軽バンだが、手をかければかけるほど、愛着が湧く。
不便さを知恵で乗り越え、自分だけの快適な空間を作り上げる。
これもまた、58歳という年齢だからこそ味わえる、趣味の深みなのかもしれない。

7. まとめ:不便さの中にある、見えない贅沢

今回の「キャンプ村しろとり野営場」での完ソロキャンプ。
便利で快適なキャンプとは程遠いかもしれない。
熊の気配に怯え、トイレに行くのも少し勇気がいる。

しかし、そこには「自由」があった。
誰にも邪魔されず、自然のリズムに身を委ね、好きなものを食べ、好きなように過ごす。

本当の贅沢とは、モノの多さではない。
**「静かな時間の深さ」**だ。

見えないけれど、確かにそこにある豊かさ。
それを再確認できた、素晴らしい旅だった。

もし、あなたが日常の喧騒に疲れ、本当の静寂を求めているなら。
岐阜の山奥、しろとりの森へ足を運んでみてはいかがだろうか。
そこにはきっと、あなただけの「静かな贅沢」が待っているはずだ。

🎬 今回のキャンプの様子を映像で見る

このブログで綴った物語を、美しい映像と音(ASMR)で記録しました。
焚き火の音、肉が焼ける音、森の静寂。
ぜひ、ヘッドホンをして、静かな時間をお楽しみください。

【飛騨牛すき焼き】紅葉の完ソロキャンプで味わう、とろける贅沢 | 焚火で過ごすしろとりの森

📍 今回訪れた場所

キャンプ村しろとり野営場
[Googleマップリンク]

丸忠精肉店
[Googleマップリンク]

Writer: Nakamura
58歳、独身。古い軽バンで旅するソロキャンパー。
YouTubeチャンネル「Nakamura SOLO Car camping JP」にて、静かな旅の記録を配信中。

東海地区ホームページ制作会社

お問合せ

ご依頼および業務内容へのご質問などお気軽にお問合せ下さい

集客からファン化へ
今抱える問題や悩みをお聞かせください。TeamSEEKが問題解決まで完全サポートいたします。

コメントを残す