昭和レトロな浜松市の居酒屋食堂『餃子のたかこ』。人情味あふれる人気店だった

昭和レトロ満載な浜松市東区の『餃子のたかこ』は見るからに怪しすぎで入店するのに躊躇してしまうお客さんも多そう。
ところが出される餃子は大粒で美味しく、なにより女性店主の人柄が抜群で実は人気のお店だ。
小さな勇気をもって一度入店してしまえば、また来たくなる懐かしさと中毒性をもっている。

浜松市の『餃子のたかこ』

餃子のたかこ駐車場に車を停めて道の向こう側にある店を見ると、巨大なうさぎがお盆をもってお出迎えしてくれている。
餃子のたかこは、静かな周囲の雰囲気の中に怪しくたたずみ、一見さんにはちょっと入りずらい店構え。
門前からレトロなホーロー看板やアンティーク雑貨が並べられ、まるで餃子屋というより昭和時代の見世物小屋の様子。

「鬼太郎が出てくるかもしれないよ」と店主は笑いながら言う。
巨大なうさぎに入店の挨拶をして奥に進むと今度はたくさんのメダカたちがお出迎え。

店内に所狭しと置かれているアンティーク雑貨

やっと店内に入るとやはりアンティーク雑貨が所狭しと置かれている。なんだか空気が薄くなったような感覚で、懐かしく心地よい。
昔の木製の冷蔵庫から、アンティークな電話機。
これらのものは店主が骨董屋に通って少しづつそろえていったものだとのことだ。

ドリンクの入った冷蔵庫を指さして、「これもアンティークですね」となかむらは言った。
「これは単に古くなっただけですよ」と笑いながら店主が返答。
アンティークと設備の古さが良い具合に溶け込んでいる。

大粒の餃子は野菜多めの優しい味

たかこの餃子は野菜多めの大粒で優しい味。焼き餃子はもちろんのこと、揚げ餃子、あんかけ餃子、水餃子などレパートリーも豊富。
パンチの効いたニンニク餃子もある。

特にあんかけ餃子の美味しさとボリュームは一発ノックアウトものだ。
餃子のたかこではあんかけのことを時次郎と言う。
「義理には強いが人情にゃ弱い」あんかけの時次郎と聞くと懐かしむ世代もいるかもしれない。
ちなみになかむらは調べてみて初めて知った。

最後に・・・

レトロ好きにはたまらない気軽に入れる餃子のたかこ。
レトロ好きではなくても餃子の美味しさと懐かしい雰囲気に足を運ぶお客も多いのだとか。
ちょっと空気が薄くなるような不思議な感覚の中、ほんわかした店主たかこさんの作る熱々の餃子での一杯はまた格別だ。