Google検索品質評価ガイドラインのE-A-Tとは。コンテンツマーケティングの高品質という考え方

Googleの検索品質ガイドラインVer.4ではYMYLが注目された。2014年3月31日発行のVer.5.0ではE-A-Tという新たな項目が追加された。
そして2016年3月28日更新のガイドラインではE-A-Tがさらに強調された形での記載となっている。
さらに2017年3月27日版では「ページ品質評価」の中の4項目中でトップに躍り出た。
E-A-Tとは、
・Expertise(専門性)
・Authoritativeness(権威性)
・Trustworthiness(信頼性)
Googleが言う「高品質なコンテンツ」とは、このE-A-Tと言われる基本要素が満たされたページやサイトであるということだ。

E-A-Tとは

これまでGoogleの検索品質評価ガイドラインはたびたび外部に流出してきた。
それもあってかどうかは不明だが、2015年からGoogleはそれを公開するようになった。

このガイドラインはGoogleが求人により集めた評価者に配り、実際の検索結果で満足できるページが上位表示されているかどうかを確認する為に使われる。
つまり、Googleがどういったページを上位に表示させたいと思っているかを記したものが検索品質評価ガイドラインということだ。
そのガイドラインの「Page Quality Rating: Most Important Factors(ページ品質評価:最も重要な要因)」で出てくるのがE-A-Tと言われる「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」だ。
2016年度版のガイドラインのページ品質評価では、

・メインコンテンツの品質と量
・ウェブサイトの情報と誰がその情報に責任を持っているのか
・ウェブサイトの評判
・専門性・権威性・信頼性

という項目が並んだ。
2017年3月度版では項目の内容は同じだが順番が入れ替わる。

・専門性・権威性・信頼性
・メインコンテンツの品質と量
・ウェブサイトの情報と誰がその情報に責任を持っているのか
・ウェブサイトの評判

「メインコンテンツの品質と量」を抜いて一躍トップに躍り出たのがE-A-Tだ。
その前月2017年2月3日、Googleが公式ブログで発表した日本限定のアルゴリズム更新は、嘘の情報や、他人のページをコピーまたはリライトして掲載するサイトに対しての低品質コンテンツ判定だった。

[clink url="https://www.tmseek.jp/for-better-japanese-search-quality"]

検索順位落ちした多くのキュレーションサイトは、専門性・権威性・信頼性があるとは判断できないものだった。

E-A-Tはページ単位なのかWebサイト単位なのか

E-A-Tについてひとつの疑問がでてくる。E-A-Tの判断は「ページ単位」なのか「サイト単位」なのか「両方」なのかというもの。
それについてGoogleは場合によるとしている。
例えば複数のヒトが更新するサイトの場合や、Youtubeなどの投稿サイトではページ単位での評価となる。
また、ひとりのヒトが更新する一般的なブログなどでは、ページを見て、次にサイト全体で判断するということだ。

「専門性・権威性・信頼性」を獲得するには

2019年8月1日、Googleウェブマスターセントラルブログで、「Googleのコアアップデートについてウェブマスターが知っておくべきこと」と記事がポストされた。
その中でGoogleは、品質評価のガイドラインとE-A-Tを知ることが重要だと記載している。

また、どんなテーマであっても専門性を備えたWebサイトは存在するとGoogleのガイドラインには記されている。

ゴシップ・ファッション情報・ユーモア・フォーラム・Q&AなどのWebサイトも例外ではない。

とした上で、

・質が高い医学的な助言は、適切な医学的専門知識や認証評価を持った人や組織から出てくるべきです。質が高い医学的な助言や情報は、専門的な書式で書かれていたり作られていたりするべきだし、定期的に編集や見直し、更新がなされるべきです。
・質が高い、お金に関する助言や法律に関する助言、税金に関する助言などは専門的な情報源に由来するべきだし、きちんとした状態に保たれ更新されているべきです。
・住宅のリフォーム(数千ドルかかることがある)や育児・子育て(家族の将来の幸福に影響しうる)のようなことに関する助言もまた、ユーザーが信頼できる「専門的」な情報源に由来するべきです。
・写真やギターの弾き方を習うといった趣味に関するページにも専門知識は求められます。

と、YMYLについて触れている。
また、専門的な知識や専門的な情報源に由来するものだけが専門性ではないと続く。

正式な専門知識をそれほど必要としないトピックもあります。商品やレストランについてとても詳細で役立つレビューを書く人が大勢います。フォーラムやブログなどで、ちょっとしたコツや人生経験を共有する人が大勢います。こうした一般の人たちは、自分の生活のなかで経験があるトピックにおいて専門家としてみなされるかもしれません。そのトピックに関して「専門家」と思わせるような種類と量の生活上の経験をそのコンテンツを作っている人があたかも持っているようだとしたら、「日々の生活の専門家」として評価するし、その分野の正式な教育やトレーニングを受けていないからといって、その人やページ、サイトを私たちは罰したりはしません。

「海外SEO情報ブログ」鈴木氏による訳

※ 最後のくだりで「その人やページ、サイトを私たちは罰したりはしません」とある。ページやサイトだけではなく、著者である「人」についてもGoogleは見ているということか。オーサーランクと言われる人物評価指標の存在を疑いたくなる。

専門性と権威性と信頼性を分けて考えると難しくなる。
ところが、「専門性のある記事は、廻りから権威を認められ、信頼されるようになる」と考えるとわかりやすい。

コンテンツマーケティングで例えるなら、

・ひとつのトピックに対して分かりやすく詳しいコンテンツを用意する。
・時間とともに古くなった情報は新しい情報にリライトする。
・常に最新の情報に保たれている高品質なコンテンツは被リンクなどで支持される。
・つねに新しい情報を更新し続けるサイト、あるいはその管理者は信頼される。

Googleの品質というのは上記のようなことなのではないだろうか?

検索品質評価ガイドラインは、ページ品質の評価方法を記載していないが、アルゴリズムがどうありたいと考えているかを読み解くことができる。

E-A-Tはアルゴリズムではない

Google Webmaster Central Blogの「Googleのコアアップデートについてウェブマスターがしっておくべきこと」という記事にE-A-Tについて追記された内容がある。

この投稿を最初に書いて以来、E-A-T がランキング要因なのかどうかを折に触れて尋ねられました。
自動化された私たちのシステムは、優れたコンテンツを上位表示するためにいくつものさまざまなシグナルを組み合わせて使っています。E-A-T の基準に従って人間がコンテンツを評価する際に優れたコンテンツであることに人間が同意するであろうものに沿うように、こうした組み合わせを私たちのシステムは利用します。
こうしたことを考慮すると、E-A-T の基準の観点からあなた自身のコンテンツを評価することは、自動化された私たちのシステムがコンテンツを上位表示するために使っているさまざまなシグナルにあなたのコンテンツが概念的に沿う手助けになるかもしれません。

つまり、
E-A-Tそのものはランキング要因というわけではなく、人間が見てE-A-Tが十分備わっていると評価するであろうコンテンツを、いくつものシグナルから判断する。
自分のコンテンツにE-A-Tが備わっているのかを評価することは、Googleのアルゴリズムのランキング要因に沿うことになるかもしれないということだ。

したがってE-A-Tというアルゴリズムが存在するわけではなく、それを判断するための様々なシグナルの概念なのだ。

まとめ:E-A-Tについて

Googleの検索品質評価ガイドラインに記されているE-A-TはYMYLの内容とリンクしている。
高品質なコンテンツが専門性ありと判断され、権威を獲得し、信頼されていくと考えると分かりやすい。
私達にできることはユーザーにとって価値あるコンテンツを作り続け、それらを常に正しい情報に更新し続けることではないだろうか。
結局のところユーザーファーストの考え方に落ち着く。

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